2023 YAYA PRODUCTION

Details of Production【産地の様子/生産工程】


これまで開発してきた素材の中から
厚み、色味、織り組織を選んでいきます。
糸の太さや色など、宮田織物では
糸選びから ものづくりがスタートしています。


糸の染めは、地場の筑後染色組合で行っています。
染める前の生成りの糸を専用の部品に巻いて
糸染め用の釜に投入します。


染めた時期によって色味のブレが出ないよう、
過去に染めた糸と照らし合わせて糸染めを行います。


染められた糸は釜の中で乾燥工程まで経て、
織物生産用の木管に糸を巻き直し、宮田織物へ運びます。


織物はまず経糸の準備から始まります。
これを整経(せいけい)といいます。
1つの生地に織り込まれている経糸は3748本。
色や太さを間違えないよう
1本1本人の手でセットしていきます。


セットした糸をビームと呼ばれる
大きな管に巻いていきます。
巻き上げのテンションが織りの風合いに繋がるので、
手で触りながら糸の張り具合を確認していきます。


ビームに巻いた経糸を織機にセットします。
前の生産で織っていた生地の経糸と、
次に生産する生地の経糸を
タイイングマシーンと呼ばれる機械で
1本ずつ繋いでいきます。


織る生地が変わるたびに糸のテンションや機台の
細かい調整をして織りキズが出ていないか
チェックをします。


織った生地は加工前に一度検反をします。
糸の浮きや細かいキズは1つ1つ
職人の手作業で直していきます。


織りあがった生地は再び筑後染色組合に運ばれ、
まず風合い加工を行います。


風合い出しの機械としじら専用の柔軟仕上げ剤を使って
生地の洗いを繰り返し、柔らかさとシボ感を加えていきます。


設定された温度で洗いを加える事で
より柔らかい風合いが出ます。


風合い加工をした生地は、
タンブラー乾燥を繰り返し、
生地の凹凸感を崩さないように、
巾出し、乾燥の工程を経て、
また宮田織物へ戻ってきます。


製品のパターン、デザインも自社で行っています。
着る人、生地の特徴を踏まえたデザインを
意識してパターンをおこしていきます。


1人のスタッフが一貫して
サンプルの縫いを行います。
同時に量産時の生産がスムーズに進むよう、
縫製パートの意見を製品づくりに反映していきます。


出来上がったサンプルを自分たちで試着して
細かい微調整を加えながら、着心地を確認して
修正を加えていきます。


デザイナーチーム、縫製チーム、営業チームが集まり
サンプルの最終チェックが行われます。


サンプルチェックを終えて、
デザインが決まったアイテムは本生産に入っていきます。
反物を延反し1枚1枚生地を重ねていきます。


延反した生地を自動裁断機にセットし、
パターンを入力します。


裁断された生地はパーツごとに
1つの束にまとめていきます。


本生産の縫製ラインです。
立ちミシンなども取り入れ効率よく生産を進めます。


釦を専用のミシンで縫い付けます。


縫製の最終工程の様子です。
ミシンや生地の余分な糸を一点一点手作業で
カットして仕上げていきます。


生地のシボ感や凹凸を崩さないように
アイロンをかけていきます。


お客様のもとへお届けする出荷の準備風景
商品1点、1点に産地の様子をお届けする
下げ札をつけ、検針の作業を行います。