[織り]スローな織機
「スロー」という言葉が
少し前から注目されています。
スローにはもともと遅い、
動作が緩やか、
などの意味がありますが、
最近の使い方はそこから転じて、
ファストフードに対して、
伝統的な食文化や食材を
見直すスローフード、
大量生産・高速型のもの、
コトを消費するライフスタイルに対して、
ゆっくりした暮らしを
提案するスローライフなど、
遅さ、緩やかさから生み出される
ゆとりや豊かさなどを表す様です。
さて表題通り、宮田織物にも
スローな織機がありまして、
それはゆっくりした速度で織る
シャトル織機のことです。
織機には、いくつかの種類がありますが、
このシャトル織機は有杼織機といい、
かなり古く、作られてから
50年はたっています。
古い織機だけに扱いが難しく、
そしてゆっくりとしか織れません。
けれども、この織機でしか出せない
味わいのある織物ができます。
▼シャトル織機の動画はこちら
https://www.instagram.com/p/BTRP8gWA2L7/?taken-by=miyataorimono
空気、そして時間をも織り込む様な
ゆったりとしたスローな動きから
生まれる和木綿織物。
宮田織物は、それを
「山並み」と名付けました。
ふんわりとした、
懐かしい手ざわりの木綿織物です。
朝霧の中に浮かび上がる
山々のシルエットをイメージし、
柔らかな色調に仕上げました。
そしてその「山並み」を使った
綿入れ半纏がこちらです。
▼半纏 [山並み袢天]
https://shop.miyata-orimono.co.jp/view/item/000000000205
▼袖なし半纏 [山並みロングポンチョ]
https://shop.miyata-orimono.co.jp/view/item/000000000254
ロング丈ですっぽりと包まれる
着心地。和木綿素材「山並み」の
どこか懐かしいはだざわりと
相まって、ひだまりの中に
いるようです。
まだ少し、綿入れ半纏の時期には
早いのですが、実はシャトル織機は
大量生産ができず、数が限られて
おりますので、今のご案内になりました。
この冬、この着心地をぜひ。
暖かい綿入れ半纏で、
みんなにっこり。