わた入れはんてんの仕上げ(整理)工程

わた入れはんてんの仕上げ(整理)工程

わた入れはんてんは、布地を縫い合わせ、
中わたを入れ、ひと針ひと針とじ縫いをします。

中わたは、とても繊維が細く、
千切るたびに、繊維が舞います。

とじ縫いをする際は、
中わたの入り具合を確かめながら、
多すぎず、少なすぎず、適度な按配を
手の感覚を頼りに仕立てます。

とじ縫いが完了したわた入れはんてん

写真は、とじ縫いの工程が完了した
わた入れはんてんです。

見ての通り、
細かなわたくず等が、
表面に付いています。

それを、まず検針機にかけます。

その後、一枚一枚、
とじの具合を確認しつつ、
余分な糸などを切り、
ブラッシングして出来上がりです。

書けば簡単ですが、
中綿が入っていて、しかも素材は
木綿素材の和木綿ですから、
ポリエステルなどの様に
さらりとはわたくずも落ちません。

丁寧にブラッシングをして、
そのわたくずを取るのは、
根気強さが必要で、地味だけど
仕上がりを左右する大切な工程です。

お客様に見て頂く第一印象。
とても重要な工程です。

これから夏に向けて
暑くなっていきますが、
わた入れはんてんの生産は、
今からがピーク。

秋のラインナップに向けて、
皆さまのお手元に届けられるように
今日も一枚一枚、丁寧に仕上げをしていきます。

今日も感謝のものづくりを。
お客様の笑顔のために。
自分達の笑顔のために。