宮田織物 和木綿の経糸と職人
経糸 たていと
宮田織物の本社工場は、
1階に織布の現場(織機や整経機など)
2階に生地や製品のデザイン室、縫製工場があります。
宮田織物では、
緯糸(よこいと)が通る前の
経糸だけの状態を見る事ができます。
(通常、一般公開等は行なっておりません。)
もちろん生地になった時の美しさもあると思うのですが、
この「経糸だけ。」という状態もすごく美しいんです。
年間を通して数多くの生地を織りあげている宮田織物では、
その時その時で、織機にかかっている経糸の表情が違い、
毎回様々な色や柄を楽しめます。
(Instagram miya_labo より)
「整経」職人
整経とは、経糸を準備する工程です。
”何事にも面倒くさがって後回しにせず、
向き合ってやることで、
達成感ややりがいを感じられると思う。
ひとつひとつに心を込めていこうと思う。”
整経を担当している田中さんの言葉です。
織物の最初の工程ですから、
ここが間違うと、
全部が間違って織れてしまう
非常に責任の重い工程です。
正確さと、根気強さを
要求される工程でもありますし、
まさに「面倒くさがって後回し」
にしては成立しません。
今回の田中さんの話から
「面倒くさいことと向き合うために
どうしたら良いかを考えよう」
と思いました。
なぜなら、ものづくりは
ほとんどが面倒くさいことで
できているからです。
その中には、
今必要な面倒と、
もう少し後でも良い面倒、
しなくとも良い面倒など、
色々な面倒があります。
それらをきちんと見極め、
今必要な面倒くさいことに
全力投球するにはどうしたら良いかを、
俯瞰して考える事は、
とても大事だと思っています。
宮田織物のスローガン「常に考える」で
今、必要な面倒なことと向き合い、
皆で活路を見出してこうと思いました。
今日も感謝のものづくりを。
お客様の笑顔のために。
自分達の笑顔のために。